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光さんの音楽

大江光を聴きました。

実に実に久しぶりに。

光さんのCDは3枚持っています。

もっと出てるのかも知れませんが、最近はとんと聴いていないので判りません。

デビュー盤の『大江光の音楽』と2枚目の『大江光 ふたたび』は繰り返し聴いたものです。

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光さんの音楽は、透明な光にみちています。

悲しみも透きとおっていて

ふるふるとこころがふるえます。

Youtubeに大好きな「悲しみ第3番」や「ノクターン第2番」がありました。

 

http://www.youtube.com/watch?v=l4e3pI8k6zY

 

光さんの音楽を聴くきっかけは、大江健三郎でした。

わたしが高校生のころ、大江健三郎は文学を愛好する者、とくに文学少年にとっては特別な存在でした。

オーエの、オーエは、と熱っぽく語るのです。

あまのじゃくなわたしは、そんな「大江病」少年たちをバカにして(ごめんなさい)まったく読みませんでした。

そんなわたしが、30代に入ってから大江健三郎を読み始めまたのは、氏が反核について積極的に語っていたのを目にしたからです。

氏の真摯さは信じられると思ったのでしょう。

まったく「遅れてきた青年」ならぬ遅れてきた少女でした。

遅く罹るとインフルエンザでも重くなると言いますが、高校生のころから大江を読んでいた夫以上にファンになりました(笑)

有楽町で朝日新聞主宰の大江・大岡信・津島佑子の鼎談があったときには、はじめて子どもたちを置いて独りで出かけましたし、

小樽の伊藤整賞受賞講演にも詩友たちと行きました(夫は呆れていたかもwww)

その講演はとても面白かったです。

詩を書いていたこと、いまも詩がいちばん好きなこと、

伊藤整も詩を書いていたが小説に移ったのは

詩では書けない複雑なことを書くためだったろう・・etc

そのなかで息子の光さんが作曲することや小樽とご縁があることなども話されました。

それで、ご自分の本の宣伝はせずに(する必要がない?)、息子のために自費出版した作品集(楽譜)が少しあるのでほしいかたにお頒けしたいと。

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6月でした。

光さんの誕生月でもある6月の伊藤整の詩の一節を書いてくれました。

宝物です。

 

 

 

その翌年、光さんの最初のCDが発売され記念のコンサートも開かれました。

行きましたよ、銀座のヤマハホールまで。

会場には、光さんのお友だちや、先日亡くなられた安岡章太郎さん、伯母にあたる宮本信子さんの姿もありました。

わたしはといえば、わざわざ函館くんだりから行ったのに、コンサートの途中で眠ってしまいました。

キツイ仕事や家のことから解放されたというのもありますが、なにより眠っちゃうぐらい心地よかったのです。

 

光さんの曲を自分で弾いてみたいと次男のピアノに向かいました。

難しい曲ではないのですが独習なのでうまくいきません。

ヤマハのチケット制のレッスンに何度か通いました。

とてもいい先生でしたが、持っていった例の作品集に注意点など直に書き込まれたのにはまいりました(泣)

ま、わたしが下手だからですが(汗)

コピーを持っていけばよかったと後悔しましたが後の祭り、宝物は無惨なことに(笑)

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その後、大江健三郎がノーベル文学賞を獲ったのは嬉しかったのですが、そのころからもう読まなくなっていました(生涯にわたる天の邪鬼でしょうか)

光さんのCDも聴かなくなっていましたが、きょう久しぶりに聴いたら、やっぱりいいなあと思いました。

清らかな悲しみ。

慰藉されます。