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この地球とマリモ

今宵は皆既月食。

金色の満月がどんどん黒に隠れていきます。

地球が太陽と月の間にあって一直線に並ぶためだそうです。

地球は24時間で自転し、365日で太陽を1周する球体なんですね。

 

球体といえば、今週びっくり&うれしいニュースがありました。

北半球の湖のマリモが、すべて阿寒湖のマリモを起源とするというのです!

フィンランド・サハリン・アメリカなど、世界中のマリモの元祖が

北海道の北東にある山の中の湖に自生するマリモなのですよ。

渡り鳥が運んだというのです。

すごいことですよね。

水の中にいて、みずからは旅をしないマリモを

鳥たちが連れていった。

その鳥が羽を休めた湖で、マリモがまたいのちを育んでいた。

すごく嬉しくなりました。

そして、鳥の旅する範囲の広さと、この広い地球という星が

ある意味、小さい世界なのだとも思いました。

鳥たちには、国境はないのだと改めて実感します。

種蒔く鳥。

それは、花や木やマリモだけではなく、ウイルスも運びます。

地球はひとつの共同体、糸状の藻が集まって緑の球体を形作るマリモと同じ、

そんな気がします。

 

養殖されたマリモは脆弱で、形も壊れやすいようです。

天然マリモは硬質で、美しい緑の球体。厚い氷に閉ざされた冬季の湖でも生きながらえます。

自生の強さ美しさを思い知ります。

 

辺境で

海へは出られず、空へも往けない

水の国の

陸封のサカナ

ワタリの鳥、ゆめの滴も連れて行っただろうね

種蒔く鳥の

山が宇宙の駅なら、湖は旅の宿

ヒトの始祖がアフリカのイヴなら

マリモの元祖はアカンコの毬藻

緑の

球体の

崩れたところからまた甦る

その野生の強靱を

(極月記10)