貧しさと豊かさと

昨夜、たまたま観たテレビの鑑定番組で、
児島虎治郎という方の絵画作品が出され、画家の生涯が紹介されていました。
児島画伯は、生涯、作品を売らなかったそうです。
それができたのは、実業家・大原家(後に大原美術館を創設)の全面的援助があったからなのだそうです。
すごいですね。
日本でも、そんな芸術家を支援するパトロンがいらしたんですね。
 
わたしは、文学や音楽を志す人、そして映画『海炭市叙景』に関わったことで、若い監督やスタッフの情熱や熱意に触れ
彼らが力一杯仕事が出来る場と、安心して創造に打ちこめる生活資金を得てほしいなと思っています。
もちろん、今の日本は、仕事や生活の大変さは若い芸術家ばかりではないでしょう。
ただ、映画関係者の困窮はかなり大変みたいなのです。
2年前でしたでしょうか、『文学界』の若手映画監督の鼎談で
熊切監督は家賃にも困ったりしているようなことを言っていました。
将来を嘱望されて、すでに数本の映画を撮っている熊切監督でそうなのですから
自主映画の作家さんたちは、さぞや・・・と思います。
 
いや、今も昔も若いときはみんな貧しいのかもしれませんね。
わたしたちも、食費を削って本を買ったりレコードを買っていましたものね。
それでも、夢や、若さという、金銭に換算できないものがあった、そう思います。
その豊かさや価値は、その時点では分からなかったですが・・・
だから、
いまが苦しくとも、きっと克てる!
みなさん、応援していますよ!!
 
 

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